おしりの日帰り手術
おしりの日帰り手術
いまがわ外科クリニックでは、おしりの日帰り手術を行っています。おしりの手術は従来2週間程度の入院が必要でしたが、痔核に対する注射治療の登場や、麻酔法、医療機器の進歩により、日帰り手術で行うことが可能になりました。日常生活への影響をおさえつつ、安全を担保した手術を行っております。ちなみに、「おしりの日帰り手術」と謳っているクリニックを最近よくみかけますが、当院のように麻酔もしっかりかけて外科的治療をおこなっているクリニックなのか、ジオン注射のみおこなっているクリニックなのかを見極めることが必要です。
肛門手術のエキスパートである大腸肛門病学会指導医が執刀します。
肛門科の手術は保険点数が低いため、自費診療を行っている病院も少なくありません。当院では「肛門科へのアクセスをよくする」との理念から、保険診療を行っております。疾患にはよりますが、費用は3割負担の方で約25,000円~約40,000円前後となります。
手術中はお子さまをお預かりすることが可能です。子育て中のかたも安心して手術していただけます
2022年10月の開院以来、
着実に件数を伸ばしております
【2023年度実績】
・痔核手術 36件
・痔ろう手術 36件
・肛門ポリープ切除、尖圭コンジローマ切除等 30件
当院ではエルマン社製高周波ラジオ波ナイフ(サージトロンDualEMC)を用いて肛門手術を行っております。通常の手術で一般的に用いられる電気メスと基本的な原理(生体に含まれる水分に電流を流して反応させる)は同じですが、用いられる周波数が異なるため、電気メスよりもピンポイントで作用し、正常組織へのダメージが少ないことが特徴です。電気メスで皮膚を切ると周囲の皮膚が熱傷を起こしてしまいますが、ラジオ波ナイフでは皮膚を切開することも可能です。
当院では痔の手術に際し、麻酔科標榜医が仙骨硬膜外麻酔または脊椎麻酔を施行します。仙骨硬膜外麻酔や脊椎麻酔は無痛分娩などでも用いられる麻酔法で、腰から細い針を挿入し、麻酔薬を注入する方法です。歯科治療などで用いられる局所麻酔(部分麻酔)とは異なり、確実な鎮痛効果が得られます。
ジオン注射のみを行っているクリニックでは局所麻酔で治療を行うこともありますが、実際に手術を受けられた患者さんからは「思ったより痛かった」「二度とやりたくない」といった声を耳にします。当院では肛門手術への抵抗感を少しでも減らすため、原則として仙骨硬膜外麻酔や脊椎麻酔下での手術を行っています。なお、従来は脊椎麻酔術後にベッド上での安静が必要でしたが、麻酔法を工夫することで、術後約2時間程度での帰宅が可能となりました。
☑問診の上、腹部と肛門診察を行います。
☑肛門診察は必ず女性看護師が立ち会います。
☑手術適応があるかどうかを判断します
☑手術日までに、術前検査を行います(採血、レントゲン、心電図など)
☑手術内容について医師より詳しく説明させていただき、同意書にサインしていただきます
☑手術前後の注意事項について、看護師より説明させていただきます
☑更衣室にて術着へ着替えをしていただきます。
☑点滴、血圧測定等行ったのち手術室へ移動します
☑麻酔を行います。腰から細い針を挿入し、麻酔薬を注入します。
☑肛門周囲の痛みが完全にとれるまで、麻酔が広がるのを待ちます(約3分)
☑手術体位をとり、詳細に患部の状況を確認したうえで手術を開始します
※手術中は鎮静剤を用いて、眠った状態で手術することも可能です(全身麻酔とは異なります)
☑処置室にてお休みいただきます
☑酸素濃度、血圧、心拍数など測定を継続して行います
☑脊椎麻酔の場合は麻酔が切れるまで約2時間ほどかかります。麻酔が切れて歩行可能になれば帰宅いただきます。仙骨硬膜外麻酔の場合は手術後10分ほどで帰宅可能です
☑痛みどめを処方しますので、帰宅後すぐに内服してください(帰宅後もしばらくの間、肛門周囲の麻酔が効いていますので、麻酔が切れる前の内服をおすすめします)
☑手術当日からシャワーは可能です(入浴はお控えください)
☑食事は夕食からとっていただいて大丈夫です
☑帰宅後の飲酒は術後出血のリスクが高くなりますので控えてください
☑創部の確認のため来院いただきます。
☑入浴が可能となります。
☑手術創部のガーゼ交換をこまめに行ってください(感染の予防が重要です)
☑手術当日と翌日はご自宅で安静にしておくことで、脊椎麻酔の影響による頭痛等を予防することができます。
☑創部の痛みは、日に日に良くなってきます
☑術後1週間を目安に来院いただきます