トリガーポイント注射には、以下の2つの効果があります
- 液体を注入することで、物理的に過剰収縮を緩和させる(筋膜リリースともよばれます)
- 注射液に含まれる抗炎症成分が、痛みの原因となる物質をブロックします
「はり」「お灸」とトリガーポイント注射の違い
トリガーポイント注射
当院では内科疾患も診療しておりますので、まず、この2つのどちらかであるかを適切に判断します。
「骨」の痛み(ここでは骨と骨をつなぐ関節や靭帯を含みます)としては、骨折、変形性関節症、関節炎、靭帯の損傷(捻挫など)が該当します。
これらの疾患はXpやMRIで診断できるものが多く含まれ、診断は比較的容易です。
一方「筋肉」による痛みは、肩こり、寝違え、ぎっくり腰などが該当し、
医学的には「筋筋膜性疼痛症候群」と呼ばれるものが多く含まれます。
これらは、XpやMRIなどの画像診断でははっきりしないものが多く、原因不明の痛みとして扱われていることも少なくありません。
筋肉の痛いは、筋肉が部分的に過剰収縮した状態が続くことで発生します。
過剰収縮した部分は「しこり」として触れることができ、このしこりを押すと痛みが増強します。
トリガーポイント注射には、以下の2つの効果があります
ストレッチやマッサージ
筋肉が過剰収縮する要因としては、心理的要因(ストレスや緊張)、無理な姿勢などがあります。
筋肉の痛みをほぐすには、ストレッチやマッサージは 筋肉をのばすとともに、リラックス効果があり有効です。
しかし、痛みが強い場合や慢性化している場合は効果に乏しいことも多く、どちらかというと疼痛の予防という役目があります
温泉や温熱療法
暖めることで、筋肉周囲の血流をよくすることで筋肉の過剰収縮をやわらげます。
リラックス効果も期待できるでしょう。
ストレッチやマッサージと同様に、筋肉に直接注射を行うトリガーポイント注射に比べると効果は限定的といえます