巻き爪治療|いまがわ外科クリニック|都島駅の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

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巻き爪治療

巻き爪治療|いまがわ外科クリニック|都島駅の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

巻き爪について

 

巻き爪とは、医学的には「弯曲爪(わんきょくそう)」と呼びます。慣れない靴や、外反母趾などによる爪への圧迫、不適切な爪切りや爪白癬(水虫)などが原因で発生します。巻き爪などを原因として、炎症を起こし腫れた状態を「陥入爪(かんにゅうそう)」と呼び、「弯曲爪」とは区別します。

 

 

弯曲爪の治療は、主に矯正治療が行われます。治療は自費診療となるケースが多くなります。
(歯科で虫歯の治療は保険適応となりますが、矯正治療は自費診療となるのと似ています)

矯正の方法としては、矯正器具を用いる方法、ワイヤーを用いる方法、プレートを用いる方法などがあります

 

 

陥入爪の治療は、炎症を抑えるための抗生物質の投与、爪を食い込まないようにするためのガター法などの手術、症例によっては部分的に爪を切る(部分抜爪)手術が行われます。こちらは、保険診療となるケースが多くなります

 

 

 

巻き爪(弯曲爪)の矯正治療 

巻き爪(弯曲爪)の矯正治療には様々な種類のものがあります。また、歯科矯正と同じで自由診療(自費)となるため、値段も様々です。ネイルサロンなどで行われているものもあります。当院ではマルホ株式会社の「巻き爪マイスター」と「リネイルゲル」を用いた治療をおこなっています。他の治療法と比べて値段は同等ですがが、矯正期間が1週間から1ヵ月程度と短いことが利点です。(価格は料金表をご覧ください)

巻き爪矯正治療の種類

超弾性ワイヤーを通すもの

爪の先端に穴を通すため、ある程度の爪の長さが必要です。爪が伸びた時には再処置が必要となります。1回の費用は比較的安くすむようです。町田先生の開発されたマチワイヤが有名です。

巻き上げ式ワイヤーを用いるもの 

爪の側面にワイヤを2本かけて中央でねじりあげます。施行回数が少なくてすみます。費用は超弾性ワイヤーよりもかかることが多いようです。3TO(VHO)、ORAシュパンゲ(オーラシュパンゲ)などがあります。いずれもドイツで開発された巻き爪治療です

ワイヤーの一方を爪の側面にひっかけて、対側を接着剤で固定する方法

ワイヤーの片側にフックがあり爪にひっかけ、反対側は接着剤で爪に固定します。片側だけ巻いているような変形の強い爪や、母趾以外の爪など幅広い巻き爪に使えるのが特徴です。そがわ式やcombipedなどがこの方法です。

プレートを用いるもの 

ネイルを張ることで矯正を行います。病院や診療所以外でも施行されており気軽に治療できますが、矯正力は弱く治療に時間がかかります。プレートを張り替えるたびに費用が発生するところが多いようです。podofixなどが有名です

ネイルエイド 

簗先生の開発した、らせん型のまき爪矯正器具。ワイヤーと違い繰り返し使えること、患者さん自身でも装着できることが特徴です。爪が短い、厚い、割れやすい、変形が強いものでは装着が難しいですが、当院でも使用することがあります。

 

巻き爪マイスターとは

コイルばねのなかに超弾性合金ワイヤーが通った構造をしています。両端はフックとなっており、これを爪の側面にひっかけて使用します。超弾性ワイヤーと巻き上げ式ワイヤーの2つの特徴をあわせもつものといえます。

巻き爪マイスターは、その構造から、処置時間が短い、痛みが少ない、治療期間中の再装着は不要なことが多い、不規則な形状の爪にも装着可能といった利点があります。最大の利点は、後述するリネイルゲルを併用することで、最短1週間に治療期間が短縮できることであり、当院が採用している理由です。

治療期間について

巻き爪マイスターなどの各種ワイヤーにより爪が矯正されるには1~3か月の装着が必要ですが、リネイルゲルという爪を柔らかくするゲルを24時間塗布することで、治療期間が1週間~1ヵ月に短縮することが可能です。スポーツなどで治療期間を短縮したい方には特におすすめです。

装着後の生活

装着後は矯正器具が外れないように、テープ保護をしていただく必要があります。また、激しい運動は控えていただく必要があります(特にサッカーや水泳など)。装着後も入浴等は可能です。矯正が終了しても、巻き爪になる原因が取り除かれないと再発しますので、テーピング等で再発の予防が必要です。

 

 

陥入爪治療 

陥入爪は、爪が皮膚にささることで炎症性に肉芽が生じた状態です。肉芽ができる原因は、爪が刺さった刺激によるものであり刺さった状態を取り除くことが必要です。刺さった爪を切る方法と爪を切らない方法がありますが、当院では基本的に爪を切らない方法(ガタ―法など)を行っています治療は保険適応となり、3割負担の方で約6000円程度です。陥入爪治療で炎症が落ち着いたのち、残存した弯曲爪に対して矯正治療(自費診療)を行うこともあります。

爪を切らない方法

コットン法またはガタ―法

いずれも爪が皮膚に食い込まないように、爪と皮膚の間に綿(コットン法)またはプラスチックチューブ(ガタ―法)を挿入する方法です。

コットン法は自宅でご自身で施行可能ですが、毎日詰め替える必要があります。一方、ガタ―法は爪と皮膚の間に半筒状のチューブを挿入し、瞬間接着剤で固定する方法です。施行翌日には痛みがとれます。また、コットン法と違い毎日のメンテナンスは不要です。約2週間から1ヵ月ほどでチューブが脱落します。この頃には炎症は収まっていることが多いです。炎症がとれても巻き爪(弯曲爪)が残っている場合は、ワイヤーなどで矯正治療が必要です(自費治療に切り替わります)

テーピング法

弾性テープを用いて、爪の側面から反対方向へと引っ張ります。テープは2.3日に1回は張替えが必要です。自宅でご自身で行うことが可能ですが、陥入爪になった爪はテーピング法ではなかなか治らないことが多いです。
 

爪を切る方法(部分抜爪)

原因となっている爪を抜いてしまう方法です。炎症性の肉芽も同時に処理を行います。再発しないように、爪の根元の爪母細胞も処理して再発しないようにします。従来は一般的な方法でしたが、爪を切らない方法も広がってきています

鬼塚法・小島法

陥入している爪と陥入の結果生じた肉芽、再発を防ぐため爪の根元も爪母細胞まで切除し、皮膚と残存した爪で縫合する方法です。保険術式(K091-2爪床爪母の形成を伴う複雑なもの)となっています。

 フェノール法

陥入している爪は切除し、再発の原因となる爪母細胞はフェノールという液体を用いて壊死させる方法。鬼塚法や児島法よりも侵襲は少ないが、爪母細胞を確実に壊死させないと再発する恐れがあること、フェノールの塗布範囲が広がって残すべき正常な部分までダメージを与えてしまう可能性があります。