関節痛|いまがわ外科クリニック|都島駅の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

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関節痛

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関節とは

関節の構造

関節包

関節の外壁を包むもので、関節の動きを妨げることなく、その柔軟性で関節全体を1つにまとめています。関節包の内層には滑膜組織があり、潤滑剤の働きをする関節液を作っています。関節液の主成分は、ヒアルロン酸とコンドロイチン硫酸です。

関節軟骨

関節の骨端を覆っている軟骨です。関節液からの栄養と酸素を取り入れています。粘りと弾性があり、関節を動かすうえで非常に大切な役割を果たす、水分を十分に含んだスポンジのようなものです。

関節痛

さまざま原因で関節痛を生じますが、
関節炎による関節痛と、関節炎によらない関節痛の2つに分けられます
関節炎=関節痛でないことがポイントです。関節炎になると、関節腫脹、発赤、発熱などの症状を伴います。関節炎では少数の関節にのみ炎症が生じるものと、全身の関節に炎症を起こすものにわけて原因を探ります。

関節炎を起こさない関節痛
・変形性関節炎(加齢、外傷により関節変形)、多発性骨髄腫など

関節炎による関節痛
・単関節炎 痛風、偽痛風、化膿性関節炎
・多関節炎 関節リウマチ、膠原病、血管炎、ウイルスや細菌の全身感染

単関節痛で多い症状(肩や膝の痛み)

肩の痛み

石灰付着腱板炎 

運動時も安静時も痛いのが特徴です。レントゲンで腱板に石灰化を認めます。肩の使い過ぎが原因です。治療は安静、消炎鎮痛薬を使用します。予後は良好です

凍結肩(肩関節周囲炎)

 

いわゆる40肩、50肩のことで肩関節痛の原因の最多です。

原因はわかっていませんが人口2%が罹患しているとされます。糖尿病患者に限るとで23%に発症します。糖尿病、甲状腺機能異常、乳がん、透析などが誘因となって肩関節周囲の組織の可動性が弱まり、炎症が進行します。3か月ほど炎症期が続いたのち、拘縮期、回復期と進行します。治療は肩峰下滑液包内注射、拘縮期にはリハビリを行います。拘縮強いときはマニュプレーションを行うこともあります

膝の痛み

変形性膝関節症

関節痛のなかで多い症状が膝の痛みです。膝関節痛の原因としては変形性関節症が多数を占めます。関節の表面を覆い、衝撃を和らげたり、関節の動きを滑らかにしたりする関節軟骨が、加齢や肥満、ゆがみなどの原因によってすり減り発症します。膝の内側に体重がかかりやすいため、内側が痛いケースが多いのが特徴です
関節軟骨はもとには戻らないので、関節軟骨をこれ以上すり減らさないようにすることや、痛みを取り除くことが治療の目標となります。
具体的には体重コントロール、消炎鎮痛薬の投与、膝関節注射(ヒアルロン酸を関節内に注入します)、大腿四頭筋エクササイズなどを行います。痛みが高度な場合は手術を行うこともあります。

関節炎をきたす疾患

痛風(高尿酸血症)

尿酸値が高い状態が続き関節内に尿酸結晶が発生し発作が起きます。「風が吹いても痛い
」ぐらい痛みが強いのが特徴です。男性に多い傾向にあります。
発作時には強い消炎鎮痛薬を用い、発作が収まってから尿酸値のコントロールが必要です

偽痛風

関節内にピロリン酸結晶が生じて発作がおきます。原因はよくわかっていません
消炎鎮痛薬による対症療法が主な治療となります

化膿性関節炎

関節の中に細菌が入り込み、化膿してしまった状態です。関節の表面にある関節軟骨が破壊され、重篤な関節破壊がもたらされます。進行すると、骨が溶ける場合もあるため、早急な対応が重要です。

関節リウマチ

免疫機能の異常により、身体中の関節に炎症が起こる病気です。からだの多数の関節に炎症がおきること、「朝のこわばり」があることなどが特徴です。放置すると関節変形をきたしてしまうことから、早期診断・治療が大切です。

全身性エリテマトーデス(SLE)

免疫機能の異常により、自分の細胞を攻撃してしまう状態で、全身に多彩な症状が出ます。膠原病の一種で、若い女性に多い傾向にあります。

関節痛をきたす原因は多数ありますが、痛みをがまんしすぎることなく早めの受診をおすすめしております。