痔の日帰り手術
痔の日帰り手術
いまがわ外科クリニックでは、痔の日帰り手術を行っています。痔の手術は従来2週間程度の入院が必要でしたが、痔核に対する注射治療の登場や、麻酔法、医療機器の進歩により、日帰り手術で行うことが可能になりました。日常生活への影響をおさえつつ、安全を担保した手術を行っております。
日帰り手術のため、仕事や家事等の日程調整が最小限ですみます。入院道具の準備等もいりませんし、入院費用がかかりません。
肛門科の手術は保険点数が低いため、自費診療を行っている病院も少なくありません。当院では「肛門科へのアクセスをよくする」との理念から、保険診療を行っております。疾患にはよりますが、費用は3割負担の方で約25,000円~約40,000円前後となります。
執刀は大腸肛門病学会指導医による院長が担当します。2022年10月に開院以来、着実に手術件数を伸ばしております。2022年10月~2023年9月で約80件の手術を施行しました。
脊椎麻酔は帝王切開などで用いられる麻酔法で、腰から細い針を挿入し、麻酔薬を注入する方法です。歯科治療などで用いられる局所麻酔(部分麻酔)と違い、確実な鎮痛効果が得られます。肛門手術を日帰りで行っている施設では局所麻酔を「売り」にしている施設もありますが、なかには麻酔が不十分で手術がトラウマになっている患者さんも見受けられます。脊椎麻酔を行うことで患者さんも術者も安心して、確実な執刀ができるものと考えております
☑問診、腹部診察、肛門診察を行います。診察時は女性看護師が立ち会います。
☑診察結果を説明します
☑手術適応があると診断した場合は、手術日程の検討を行います
☑手術日までに、術前の検査を行います(採血、レントゲン、心電図など)
☑手術内容について医師より詳しく説明させていただき、同意書にサインしていただきます
☑手術前後の注意事項について、看護師より説明させていただきます
☑更衣室にて術着へ着替えをしていただきます。
☑点滴を行います。
☑血圧測定等行います
☑脊椎麻酔を行います。腰から細い針を挿入し、麻酔薬を注入します。(所要時間は約5分)
☑肛門周囲の痛みが完全にとれるまで、麻酔が広がるのを待ちます(約5分)
☑手術態勢をとり、診察したうえで手術を開始します
☑手術中は眠たくなる薬を用いることも可能です
☑処置室にてお休みいただきます
☑酸素濃度、血圧、心拍数など測定を継続して行います
☑脊椎麻酔が切れるまで約2時間ほどかかります。麻酔が切れて歩行可能になれば帰宅いただきます
☑痛みどめを処方しますので、帰宅後すぐに内服してください(帰宅後もしばらくの間、肛門周囲の麻酔が効いていますので、麻酔が切れる前の内服をおすすめします)
☑手術当日の飲酒や入浴は術後出血のリスクが高くなりますので控えてください
☑食事は夕食からとっていただいて大丈夫です
☑創部の確認のため来院いただきます。
☑入浴が可能となります。
☑手術創部のガーゼ交換をこまめに行ってください(感染の予防が重要です)
☑生理用ナプキンは皮膚がかぶれますので使用はご遠慮ください
☑創部の痛みは、日に日に良くなってきます
☑脊椎麻酔の影響で、術後3日目頃に頭痛、吐き気、嘔吐が出現する場合があります。このような際には、ベッドで横になると30分程度で楽になってきます。水分をしっかりとること、手術当日、翌日はご自宅で安静にしておくことで発生を防ぐことができます。
☑術後1週間を目安に来院いただきます