排便時にビリッとした痛みを感じる、便やトイレットペーパーに血がつく、排便後もしばらくヒリヒリと痛みが残る……。こうした症状がある方は、切れ痔（裂肛）の可能性があります。市販の軟膏で一時的に改善しても、繰り返す痛みや出血が続く場合、慢性化し、肛門の狭窄やポリープ形成を引き起こすことがあります。

当院では、繰り返す切れ痔に対して、大腸肛門病学会専門医による日帰り手術を行っています。入院不要で、身体への負担を最小限に抑えた治療を提供しています。

肛門の皮膚が切れて裂けることにより、排便時に鋭い痛みや出血を伴います。慢性化すると、肛門が狭くなったり（肛門狭窄）、肛門ポリープを形成することもあります。こうした状態では、手術による治療が必要になることがあります。

大腸肛門病学会認定施設

専門性の高い肛門診療を提供する施設です。

大腸肛門病学会専門医が執刀

経験豊富な専門医が診察から手術まで一貫して担当します。

保険診療で対応可能

こだわりの脊椎麻酔で術中・術後の痛みを最小限に

極細の針を使用し、麻酔時の痛みを最小限に。術後の**脊椎麻酔後頭痛（PDPH）**のリスクも低減しています。

高周波ラジオ波メス（サージトロン）を使用した低侵襲手術

切開部分の組織ダメージを最小限に抑え、術後の痛みや腫れの軽減が期待できます。

切れ痔の多くは、便のコントロールや排便姿勢の修正などの保存的治療で軽快することが多いですが、以下のような症状がある場合は、手術の適応となります。

• 肛門狭窄が強い場合
• 痛みや出血が慢性化している
• ポリープや見張りイボを伴っている

患者さんの状態に応じて、以下の術式を選択しています。

LSIS（外側内括約筋側方切開術）

切れ痔は、肛門を締める2つの括約筋（外括約筋・内括約筋）のうち、内括約筋の過度な緊張により、排便時に肛門上皮が裂けて発症します。LSISは、内括約筋の一部を外側から切開し、肛門の緊張をやわらげることで、排便時のスムーズな通過を促し、裂傷の再発を防ぐ術式です。

SSG（皮膚弁移動術）

切れ痔を繰り返すことで、傷が治らず硬くなり、潰瘍状の病変が治らなくなることがあります。SSGでは、損傷した皮膚を一部切除し、健康な皮膚を移動（皮膚弁）させて縫合することで、治癒を促進します。病変の範囲が広い場合に用いられる術式です。

肛門ポリープ切除術

慢性的な切れ痔により、肛門ポリープ（見張りイボ）が形成されることがあります。
これが痛み・出血・違和感、あるいは脱出感（軽度の脱肛）を引き起こす場合は、手術による切除が必要となります。病変の程度によっては、LSISやSSGと併用して行うこともあります。