肛門外科|いまがわ外科クリニック|都島駅の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

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肛門外科

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肛門外科

肛門外科について

肛門外科は、肛門疾患全般を取り扱う診療科です。日本人の3人に1人が痔で悩んでいるといわれるほど、私たちにとって、おしりの病気は身近なものです。その病態は様々で三大肛門疾患といわれる痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、肛門周囲膿瘍・痔ろう(あな痔)が有名ですが、痔と紛らわしい数多くの疾患が存在します。大腸肛門病学会指導医が適切に診断、治療を行っています。おしりを見せることや病気そのものに対する不安感などから「肛門科」の受診をためらう方も多く、当院は少しでも気軽に受診いただけるようさまざまな取り組みを行っております。

当院の特徴

「肛門科」受診と気づかれずに受診可能

当院は大腸肛門病指導医が診察を行っていますが、「形成外科」「外科(けがなど)」といった一般外来の中で診察を行っておりますので、「肛門科」受診とは気づかれずに受診が可能です。また院内では氏名ではなく番号でご案内を行いプライバシー保持にも配慮しております。

女性に配慮した診察

女性の診察時には、女性看護師が必ず立ち会いますので安心して受診してください。

保険診療を実施

肛門科では自由診療を行っているところもあります。肛門手術に対する保険診療の点数が、他の手術に比べ低いなどの理由が考えられます。自由診療か保険診療かを選ぶのは専門医の判断となりますが、当院は肛門科へのアクセスをよくしたいとの思いから保険診療を実施しております。

【手術料金のめやす】(3割負担時)  

痔核手術 約¥20,000円前後
痔瘻手術 約¥20,000円前後

日帰り手術を実施

痔の手術は従来入院治療が標準でしたが、注射療法と結紮切除術を組み合わせた治療等の普及により日帰り手術が可能になっています(なお、入院が必要な病態では、連携医療機関を紹介させていただきます)

このような症状がある方はご相談ください

  • 肛門が腫れている、膨らんでいる
  • 肛門から何か飛び出している
  • 肛門から血がでた
  • 便に血がついていた
  • 便が出しにくい
  • 便秘で悩んでいる
  • 排便時に痛みが出る、排便がしにくい
  • 肛門がかゆい

対象疾患

  • 痔核(いぼ痔)
  • 裂肛(きれ痔)
  • 肛門周囲膿瘍。痔瘻(あな痔)
  • 尖圭コンジローマ
  • 肛門周囲皮膚炎

痔について

痔は肛門疾患の総称のことで、日本人の3人に1人は痔で悩んでいると言われます。
痔はいぼ痔(痔核)、きれ痔(裂肛)、あな痔(痔瘻、肛門周囲膿瘍)の3つに分類されます。以下に特徴をまとめました。

いぼ痔(痔核)

いぼ痔(痔核)

原因 肛門のうっ血
(いきみ、長時間の座位)
内痔核の症状 出血(便器が赤くなることも)
※痛みはないこともある
外痔核の症状 肛門縁に「豆」のようないぼ
痛みもある 出血は少ない
治療 軟膏、内服治療をまず行う
改善ないときは注射や手術

きれ痔(裂肛)

きれ痔(裂肛)

原因 主に便秘(硬い便)が原因
繰り返すと肛門ポリープや皮垂ができる
症状 排便時のピリっとした痛み
排便後も痛みが続くことも
出血は紙につく程度が多い
治療 軟膏治療、便秘薬の投与
便秘薬は定期内服が必要
手術になることは比較的少ない

痔瘻・肛門周囲膿瘍

痔瘻・肛門周囲膿瘍

原因 繰り返す下痢などで肛門と直腸の境界からばい菌が肛門外へ侵入
膿の塊をつくる(肛門周囲膿瘍)
膿瘍が改善しても約半数で膿のトンネルが残る(痔瘻)
痔瘻があると肛門周囲膿瘍を繰り返す
症状 痛みや発熱(肛門周囲膿瘍)
肛門の近くにおでき様のものができる(痔瘻)
治療 手術が必要

痔と紛らわしい肛門疾患

大腸がん

大腸がんの患者さんは増加傾向であり、男性では前立腺がんについで第2位罹患数であり、女性では乳がんについで第2位の罹患数となっています。大腸がんでは下血や便が細くなるなどの症状が出現しますが、症状が出た時点では進行していることも多く、検便などの大腸がん検診、人間ドッグでの大腸カメラなどが早期発見に有用です。院長は長年、大腸がん診療に従事してきましたが、「痔と思ってほったらかしていたら大腸がんだった」という患者さんを少なからずみてきました。「本当に痔なのか」、「大腸がんの精密検査は必要なのか」を適切に判断致しますので、ぜひご相談ください。

憩室出血

消化管を動かす筋肉の弱い部分から粘膜(と漿膜)が飛び出して袋状になるものを憩室と言いますが、結腸憩室は頻度の高い疾患です。憩室に炎症を起こすと憩室炎といって腹痛の原因になりますし、憩室から出血すると下血が生じます。憩室からの出血では、「痔」からの出血とは違い、正常な便がほとんど見られず大量の下血をすることが特徴で、ほとんどは入院加療が必要となります。

直腸炎

クローン病や潰瘍性大腸炎といった自己免疫疾患、淋菌、梅毒、クラミジアといった性感染症、サルモネラなど食中毒を起こす菌などが原因で発症します。発熱や頻回の下痢など、「痔」とは異なる経過をたどります。重症化することもあり、早めの対応が必要です。

直腸脱

直腸を支える骨盤底の筋力低下により、肛門括約筋が緩み、大きく開いて直腸が肛門から脱出する状態をいいます。お産経験の多い高齢女性に多くみられ、子宮脱や膀胱脱を伴うこともあります。肛門から直腸全体が脱出し、こぶしくらいの大きさになることもあります。はじめは排便時のみの脱出ですが、進行してくると立ったり、歩いていたりするときでも直腸が脱出してきます。
脱出が頻繁になると腫れや痛みのほか、下着に直腸粘膜がこすれて粘膜が脱落したり、出血をきたしたりすることもあります。治療は外科的手術が原則で、手術方法には経肛門的手術と、経腹的手術(腹腔鏡下直腸固定術)があります。

尖圭(せんけい)コンジローマ

ヒトパピローマウィルス(HPV)が原因の感染症で、外陰部や肛門にいぼができます。米粒大の先の尖ったものや平らなものなど、様々な形のいぼが多数でき、徐々に増えていきます。大きくなるとカリフラワーのようになることもあります。こすれて出血を生じることもありますが、痛みを伴うことはほとんどありません。肛門以外に陰茎や腟といった性器に生じることもあります。性感染症とされていますが、公衆浴場(特にサウナのバスタオルなど)、洗浄便座の使用による感染も否定できません。治療には外科的切除や薬物療法がありますが、当院では高周波メスを用いた外科的切除(焼灼)を主に行っております。

肛門周囲皮膚炎

肛門ではなく、肛門周囲の皮膚が荒れた状態です。肛門のかゆみや痛みを生じます。便失禁(少量でも)や排便後の拭きすぎ、洗浄便座の使い過ぎなどで発症します。皮膚炎ですので、「痔」で用いられる軟膏を塗っても改善は見込めません。ステロイド軟膏が有効ですが、皮膚炎の原因を取り除くことも必要になります。