ジオン注射|いまがわ外科クリニック|都島駅の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

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切らない痔核治療

ジオン注射|いまがわ外科クリニック|都島駅の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

痔核について

切らない痔核治療

切らない痔核治療=ジオン注射

タンニン酸アルミニウム注射液を内痔核に注射し、内痔核に炎症を引き起こさせ、硬くすることで、出血や脱肛を改善させる治療法です。痔核に対してはかつては結紮切除術が広く行われていましたが、切除範囲が大きくなると肛門へのダメージが大きくなったり、術後出血をきたすこと一定程度あるなどの欠点がありました。ジオン注射は結紮切除に比べリスクが少なく、局所麻酔下でも施行可能で、日帰り治療が可能です。痔に対して軟膏を長年使用しておられた患者さんからは「はやく注射してもらえばよかった」とご好評をいただいております。

【内痔核と外痔核が合併している場合】
外痔核にはジオン注射は適応となりません
この場合、
①内痔核に対してジオン注射を行い 外痔核部分も直腸側へ引き込まれる作用に期待する
②内痔核に対して注射+外痔核に対しては外科的切除を組み合わせる
という治療が考慮されます。当院ではいずれの治療も可能であり、患者さんの社会生活、ご希望、病変の状態に合わせて適切な治療法を提案させていただきます。

【ジオン注射後の変化】

<手術当日から翌日>
注射を打つと、痔核へ流れ込む血液の量が減り、注射翌日には出血、脱出の程度も軽くなります。
<1週間~2か月>
痔核は次第に小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定し、脱出が改善します。

ジオン注射治療の流れ

1.予約

まずはかんたんLINE予約、WEB予約で診察予約をお取りください(予約優先制)

2.初回診察

問診、指診、肛門鏡検査を行い痔核の有無、種類を診断します
痔核は生活習慣や排便習慣の積み重ねで発症するため、これらの習慣を改善せずに手術を行っても再発しますので、まずは保存的加療を行うこともあります。一方、長年痔核を患っている場合や、軟膏などの保存的治療が無効で早期に治療したほうが良いと判断した場合は手術療法をご提案させていただきます

3.説明

治療の手順、効果、注意点などについて、詳しく説明致します。
十分に納得いただいたうえで治療を受けてください。
治療は原則として予約制になります。
手術に同意をいただけた場合は術前検査(採血、レントゲン等)を行います

4.治療当日

手術前日に下剤を飲んでいただきます。
手術室へ移動し、局所麻酔、仙骨硬膜外麻酔、腰椎麻酔のいずれかを行います

1つの痔核に対して4ヵ所に分割して注射を行ういます(四段階注射法といいます)
上極部粘膜下層、中央部粘膜下層、中央部粘膜固有層、下極部粘膜下層です。
痔核にたいして万遍なく注射液をいきわたらせるためにこのような方法をとります
治療時間は約30分程度です。

5.治療翌日

治療翌日に肛門の状態を診察させていただきます。便の状態や、指診、採血を行います。

6.治療翌日の診察で問題がなければ、2週間後、1か月後に再診を行います

この頃には痔核の症状がおおむね改善しており、経過に問題なければ治療は一旦終了です。
治療後も生活習慣、排便習慣、便の状態を整えることが必要です。
排便状態を整えるための投薬などで、継続治療が必要な場合もあります。

ジオン注射後の注意点

<ジオン注射当日>

入浴は控えてください(シャワーは問題ありません)、アルコールや刺激物の摂取は控えてください

<ジオン注射翌日以降>

通常の日常生活は可能です。仕事も大丈夫です。ただし、重いものをもつ、長時間の座位、長時間のトイレ等おしりに負担になるようなことは避けるように心掛けてください。

ジオン注射のリスク

<手術中>
血圧低下、下腹部痛、吐き気などの症状がみられることがあります。

<手術後~数日>
肛門部違和感や発熱がみられることがあります。

<稀な合併症>
肛門狭窄、肛門周囲膿瘍、前立腺炎(男性の場合)、直腸膣瘻(女性の場合)などの報告があります