
老人性いぼ(脂漏性角化症)
老人性いぼ(脂漏性角化症)
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)は、皮膚の表面にできる良性のいぼです。一般的には「老人性いぼ」「年齢いぼ」とも呼ばれ、30代後半以降から少しずつ現れ、年齢とともに数が増えていく傾向があります。放置しても悪性化することはほとんどありませんが、まれに「基底細胞がん」や「悪性黒色腫(メラノーマ)」などの皮膚がんと似た形状を示すことがあります。当院では、ダーモスコピー(拡大鏡)による観察を行い、悪性の可能性を慎重に見極めています。
紫外線の刺激や、皮脂分泌の多い部位の慢性的な摩擦・炎症などが関係しており、加齢により増加します。そのため「老人性いぼ」「年齢いぼ」とも呼ばれます。
予防には
・紫外線対策(UVケア・日傘・帽子)
・皮膚の保湿と摩擦の軽減
・首・胸まわりを締めつけすぎない衣類選び
・ビタミンC・Eを含むバランスのよい食事
が効果的です。
脂漏性角化症は塗り薬などで消失することはまれで、切除が必要です。良性のいぼですので、必ずしも切除を要するわけではありませんが、見た目の問題や、洋服・マスク・アクセサリーなどが引っかかって炎症・かゆみ・出血を起こすこともあります。
特に最近では「ほくろやシミとの違いがわからない」「化粧で隠れない」「気になるので取りたい」という相談が増えています。当院では、跡をできるだけ残さないよう、ラジオ波メスによる除去を行っています(自費診療)。
※病変の状態や悪性の可能性が疑われる場合には、保険診療として局所麻酔下での切除および病理検査を行うこともあります。
当院の手術はすべて外科専門医が直接執刀します。確かな技術と経験に基づき、安全性と仕上がりに配慮しています。
ラジオ波メスを使用し、出血を抑えながら傷あとをできるだけ目立たせない治療を行います。
ラジオ波メスについてはこちらを参照ください
当院は美容のみを目的とした施設ではなく、外科・内科を含めた幅広い診療を行う総合外科クリニックです。医学的な安全性を重視し、必要に応じて病理検査や基幹病院との連携も行います。