下痢
下痢
下痢とは、大便中の水分が過剰に増加した状態を指します。便の性状を示すブリストルスケールでは、
6:軽度の下痢(泥状便)
7:重度の下痢(水様便)
と定義されています。

ウイルスや細菌が出す毒素により、腸の細胞から水分が過剰に分泌されるタイプです。
代表例:急性胃腸炎(ウイルス、食中毒(毒素型))など
腸管に炎症が起こり、血液中の水分やたんぱくが腸内へ漏れ出します。腹痛や発熱、血便・粘液便を伴うことがしばしばです。
代表例:炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、急性胃腸炎など
大腸で吸収されない物質が腸に残ることで、水分が引き込まれて起こる下痢です。
腸の動き(蠕動運動)が速すぎると、腸内で水分を吸収する時間が足りず下痢になります。
ストレスや過敏性腸症候群などでみられます。
次のような場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。
腸を休ませること(腸管安静)が基本です。
inゼリーやおかゆ、パンなどの消化の良い食事を少量ずつ。麺類は消化が悪いため控えましょう。
経口補水液(OS-1など)を1日1000〜1500mLを目安に摂取します。
注意点:スポーツドリンクは糖分が高く、かえって下痢を悪化させることがあります。体調が悪いときは無理をせず、早めの受診をおすすめします。
経口補水液で脱水を防ぎます。重度の場合は入院して点滴治療を行います。
※止痢薬については急性胃腸炎では毒素の排出を妨げるため使用を控えます
原因に応じた治療が必要となります
当院は消化器外科・消化器病専門医が在籍し、腹痛・下痢症状の原因を丁寧に診断します。