できもの|日帰り手術|大阪市都島区のいまがわ外科クリニック

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できもの

できもの|日帰り手術|大阪市都島区のいまがわ外科クリニック

できものとは

できものは皮膚に生じる腫瘍やしこりのことで、多様な種類のものがあります。どの種類の病気かは、見た目や触診でおおよそ判断することができますが、超音波装置やダーモスコピーを用いて精度を高めます。

重要なのは悪性腫瘍を見逃さないことです

  • 急速に増大する場合
  • 境界が不明瞭
  • 形が不均一
  • 出血しやすい

このような特徴があるものでは注意が必要です。

皮膚悪性腫瘍が疑われる場合は連携医療機関へすみやかに紹介させていただきます。

できものの日帰り手術

いまがわ外科クリニックでは、保険適用による日帰り手術を行っています。皮膚や皮下に生じる「できもの」の多くは、局所麻酔で切除が可能です。麻酔の注射時に軽い痛みを感じる程度で、術中はほとんど痛みなく受けられます。手術時間は30分前後で、終了後はそのまま歩いてご帰宅いただけ、翌日から通常の生活が可能です。抜糸は1週間前後で行い、傷あとも時間とともに目立ちにくくなります。治療の多くは健康保険の対象となりますが、美容的配慮を重視した一部の方法では自費診療となります。大きな腫瘤や深部に及ぶものは局所麻酔での治療が難しいため、提携する基幹病院や連携医療機関をご紹介しています。当院では、出血や傷あとをできるだけ抑えた手術を心がけていますので、気になるできものがあればお気軽にご相談ください。

日帰り手術の流れ

1 外来受診

診察風景

  • 受付にて症状をお伺いし、問診を行います。
  • できものの部位や状態(大きさ・硬さ・動き・皮膚の色・痛み・感染の有無など)を診察します。
  • 画像検査(超音波など)や必要な検査を行って、手術が必要かどうかを判断します。

2 手術前の準備

術前説明

  • 手術日を決定し、術前検査(血液検査)を実施します。
  • 手術内容・術式・麻酔方法・リスク・術後のケアなどについて医師から説明を受け、同意書をいただきます。
  • 手術前後の飲食・薬の指示、当日の持ち物・注意点を看護師から説明します。

3 手術

手術室 いまがわ外科クリニック

  • 手術室に移動し、麻酔を行います。局所麻酔が基本ですが、必要なら麻酔の種類を調整します。
  • 患者さんの痛みがないよう麻酔が効いた状態で手術を行います。
  • 出血を最小限に抑え、できるだけ傷跡が目立たないように処置します。
  • 手術後はすぐにご帰宅いただけます。

4 帰宅後のケア

術後自宅安静

  • 鎮痛薬を処方しますので、麻酔が切れる前に内服して痛みを抑えます。
  • シャワーは当日可能ですが、入浴は控えてください。
  • 創部の清潔を保ち、ガーゼ交換を行っていただきます。
  • キズパワーパッドは使用しないでください。
  • 喫煙は創部の治癒を遅らせますので、控えてください。
  • アルコールや激しい運動は出血・腫れの悪化を防ぐため控えてください。

5 術後の経過観察

  • 翌日以降、必要であれば来院して創部の状態を確認します。
  • 抜糸は通常1週間前後ですが、切除部位や術式によって変わります。
  • 痛み・腫れは日を追って改善しますが、異常(強い痛み・異臭のする膿・出血がひどいなど)があれば早めにご連絡ください。

料金表

さまざまな皮膚良性腫瘍

当院でよく診る代表的なできものについてご紹介します。

※「いぼ」「ほくろ」と区別がつきにくい場合もあります。詳しくは下記もご参照ください

粉瘤(表皮嚢腫、アテローム)

粉瘤は、顔や背中、会陰部に約1~5cmのやや硬い腫瘍として現れます。中心部に毛穴が見えることが多いですが、必ずしも見えるとは限りません。毛穴の皮膚開口部が外傷やHPVウイルス感染によって皮下に入り込み、袋状になることで、内部に老廃物が蓄積します。時には感染を併発し、痛みや腫れを伴うことがあります。外毛根鞘性嚢腫、脂腺嚢腫も粉瘤に含まれます。

外毛根鞘性嚢腫

外毛根鞘性嚢腫は粉瘤の一種で、約1cm大の硬い腫瘍です。頭部に多く発生し、外毛根鞘が袋状になったものです。

脂腺嚢腫(毛包嚢腫)

脂腺嚢腫も粉瘤の一種で、腕、首、わきに多く発生します。正常な皮膚の下に硬いしこりが複数できるのが特徴です。毛穴につながっている脂腺が袋状になったものです。

脂肪腫

脂肪腫は皮下や筋膜下に約1~10cmの柔らかい腫瘍として現れ、薄い被膜に包まれた脂肪組織が増殖したものです。血管脂肪腫も脂肪腫に含まれます。急速に大きくなるものや10cmを超えるものは、脂肪肉腫(悪性)の可能性があるため注意が必要です。

血管脂肪腫

血管脂肪腫は、脂肪腫の一種で血管成分を含み、脂肪腫よりも硬く触れます。腕や体幹に多発します。

毛細血管拡張性肉芽腫(化膿性肉芽腫、pyogenic granuloma)

毛細血管拡張性肉芽腫は、外傷後に5~10mmの赤く柔らかい腫瘍として現れます。毛細血管と繊維芽細胞が増殖し、出血しやすいのが特徴です。乳幼児から高齢者まで発症し、ステロイド軟膏が有効な場合もあります。

老人性血管腫

老人性血管腫は赤い数mm大の丘疹です。体幹を中心にどこにでも発生し、加齢とともに増えます。

皮膚繊維腫

皮膚繊維腫は約1cmの茶褐色で硬い隆起性腫瘍で、成人の四肢に多く見られます。虫刺されや外傷後に発生することがあり、黒色の強いものは悪性黒色腫との鑑別が必要です。

軟性繊維腫

軟性繊維腫は首やわきの下、臀部に約1mm~3cmの柔らかい腫瘍として現れます。細胞成分が少なく、コラーゲンが増殖しています。アクロコルドン、懸垂性繊維腫も軟性繊維腫に含まれます。

アクロコルドン

アクロコルドンは軟性繊維腫の一種で、約1~2mmの糸状の腫瘍が首周りに多発します。

懸垂性軟繊維腫

懸垂性軟繊維腫は軟性繊維腫の一種で、キノコ状になり垂れ下がった形状の腫瘍です。

神経繊維腫

神経繊維腫は半球状に隆起する褐色の柔らかい腫瘍です。軟繊維腫と似ていますが、茎がない場合が多いです。神経細胞であるSchwann細胞と繊維芽細胞が増殖します。多発する場合は神経繊維腫症という遺伝性疾患を疑います。

神経鞘腫

神経鞘腫は、皮下や筋肉に発生するSchwann細胞由来の腫瘍で、末梢神経に沿って発生します。皮下に硬い球状や数珠状のしこりとして触れることができ、通常は痛みを伴いません。

汗孔腫

汗孔腫は汗腺から発生する腫瘍で、足底や下腿、手指に1~2cmの大きさで好発します。きのこ状のものやドーム状の皮下腫瘍として生じるものがあります。

ガングリオン

手や手指に、数mm~3cmほどの弾力を伴う腫瘤ができます。痛みはほとんどありませんが、神経が圧迫されると痛みを伴うこともあります。腫瘤の中には、ゼリー状の液体がたまっています。

石灰化上皮腫

石灰化上皮腫は5mm~3cmほどの非常に硬い腫瘍で、正常皮膚の下に現れます。顔面や上肢に好発し、毛母細胞由来の腫瘍です。

眼瞼黄色腫

眼瞼黄色腫は3mm~2cmの黄色い扁平な隆起が上眼瞼に現れます。脂質異常症の方に多く見られ、脂肪組織が増殖したものです。

脂腺増殖症

脂腺増殖症は1~3mm大の黄色いできもので、高齢者の鼻やこめかみにニキビのように現れます。成熟した脂腺が増殖したものです。

線維性丘疹

線維性丘疹は成人の鼻に好発する約5mmのドーム状の硬い丘疹です。コラーゲンが増殖して生じ、毛細血管拡張肉芽腫や色素性母斑との鑑別が必要です。

稗粒腫(はいりゅうしゅ)

稗粒腫は1~2mmの白い小さなできもので、顔面に好発します。針で切開すると真珠のような小さな粒が出てきます。

汗管腫

汗管腫は1~2mmのやや褐色の小さなできもので、若い女性の下眼瞼に好発します。汗をつくる汗管が増殖したものです。

ケラトアカントーマ(角化棘細胞腫)

ケラトアカントーマはややピンク色でカサカサな約2cm前後のドーム状の腫瘍で顔面に好発します。ドーム状の中央部には噴火口のように陥凹しています。基底細胞癌との鑑別が問題となりますので、原則外科的切除を行います。