ばね指
ばね指

これらの要因により腱鞘が肥厚・硬化したり、腱が腱鞘に引っかかったりという構造的な変化が起きるため、指を曲げる → 腱がスムーズに通れず“ひっかかる”少し無理に曲げる/戻ると“ポンッ”と戻る/カクンと動くこのような動きになります。
起床時は顔や上半身がむくんでいるとおもいますが、指の腱や腱鞘もむくむため日中よりも症状が強くでるのも特徴です
指の曲げ伸ばしを確かめます。多くの症例で症状を認める指の付け根の肥厚した靭帯を触れることができます。超音波検査を行い、腱鞘の肥厚の有無、ガングリオンなどの病変が併存していないかを確かめます。必要に応じて、他の疾患(例:腱鞘炎・リウマチ・変形性関節症)との鑑別を行います。
使い過ぎが一因となるため、原因となりうる運動、仕事を制限するか、装具などを用いて安静にします
腱鞘内にステロイド注射を行います。ステロイド注射は数週間かけて効果を発揮し、腱の肥厚が改善すると指の動きがスムーズになります。ただし、ステロイド注射を繰り返し行うと、腱が脆くなるため注意が必要です。


手のひらに部分麻酔を行い、皮膚を1-2cmほど切開します。
切開部から腱鞘を切開したのち、腱がスムーズに動くのを確かめます
皮膚切開部を閉じて終了します(所要時間は1つの指で約10分ほどです。)
当院では、保存療法で改善が難しい場合に日帰りでの手術を行っています。手外科専門医が執刀し、清潔な院内手術室で安全に行います。以下は一般的な流れです。

まず診察で症状や経過を確認し、超音波検査などで腱の状態を評価します。
手術が必要と判断された場合は、手術内容・麻酔法・費用・術後の注意点などをご説明します。

手術日は通常、水曜午前の「手外科専門外来」で行います。
血液検査などの術前検査を実施し、手術同意書にご署名いただきます。
看護師より手術の注意事項を説明します
局所麻酔または伝達麻酔で行い、手術時間はおおむね20〜30分程度です。
腱鞘の一部を切開して腱の通り道を広げ、引っかかりを解除します。
手術後は創部をガーゼで保護し、安静時間ののち歩いてご帰宅いただけます。
手術翌日または数日後に再診し、感染や出血がないか確認します。
抜糸は1週間後が目安です。症状や腫れが落ち着いたら、指のストレッチやリハビリ指導を行います。

軽作業や日常生活は数日後から可能ですが、力仕事や長時間の水作業は回復をみながら再開します。
症状の程度や職業によって経過は個人差がありますので、医師の指示に従ってください。
当院では日本整形外科学会認定の手外科専門医が執刀します。
腱や神経が複雑に入り組む指の構造を熟知しており、再発や合併症を防ぐ安全な手術を行います。
局所麻酔や伝達麻酔を行う際も、麻酔科標榜医が常勤しており、痛みや不安を最小限に抑えます。
術中・術後の安全性を重視した体制を整えています。

院内に清潔度の高い専用手術室を備え、外来から手術・アフターケアまで一貫して行える体制です。
入院の必要がなく、日帰りで受けられるため身体的・経済的な負担が少なくすみます。
ばね指の手術は保険診療の対象です。さらに日帰りで受けられるため、入院費が不要で経済的負担も軽く済みます。
外科・内科を併設しているため、全身の状態を踏まえた総合的な診療が行えます。
大阪メトロ谷町線「都島駅」から徒歩5分。お仕事帰りやご家族の付き添いにも通いやすい立地です。
院内は明るく清潔で、バリアフリーにも配慮しています。
局所麻酔または伝達麻酔を行うため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
麻酔が切れた後に軽い痛みや腫れを感じることがありますが、鎮痛薬でコントロールできます。
はい、ばね指の手術は健康保険が適用されます。料金は料金表を参照してください
デスクワークなど軽作業の方は、数日〜1週間ほどで復帰可能です。
手をよく使う仕事や重いものを持つ作業の方は、2〜3週間程度を目安としてください。
はい。軽度のばね指では、安静・ストレッチ・装具・ステロイド注射などで改善することもあります。
ただし再発を繰り返す場合や症状が進行している場合は、手術が必要です。
術後しばらくは指を動かしづらくなるため、軽いストレッチや曲げ伸ばしの練習を行います。
無理のない範囲で指を動かすことで、腱の滑りを改善し再発を防ぎます。
手術で腱の通り道を広げるため、再発は少ないです。ただし、他の指には発症することがあります。