あざは、皮膚の中にある色素細胞（メラノサイト）が異常に増加して発症しますが、真皮（皮膚の深いところ）にメラノサイトが増殖しすると青いあざとなります
青あざには以下のものがあります

生まれつき存在するもの・・・蒙古斑
思春期で現れるもの・・・太田母斑
成人になって現れるもの・・・・後天性真皮メラノーシス（ADM)

赤ちゃん、乳幼児など生後数週間で出現するもの、中学生・高校生など思春期以降に出現するものがあります。症状も徐々に薄くなっていくアザ、消えないアザとタイプが分かれます。

蒙古斑

生まれつきの青あざの代表が蒙古斑と呼ばれるものです。
蒙古斑は生後1週〜1ヶ月頃までに、青いシミがお尻や背中の下部にみられるものです。
胎生期の真皮メラノサイトの残存と考えられています。日本人には、ほとんどの赤ちゃんに見られ、誰でも知っている「あざ」のひとつですが、5〜6歳までに自然に消失し、さほど問題にはなりません。ところがまれに通常の部位以外にも蒙古斑がみられることがあり、これを異所性蒙古斑といいます。

太田母斑

思春期以降の大人になってからできるものの代表が太田母斑と呼ばれるものです。
太田母斑は、上下眼瞼、強膜（白目の部分）、頬、側頭部、前額、鼻、耳などの片側顔面にできます。色調は青灰色～青～黒～褐色とメラニンが分布する深さで変わってきます。
思春期以降の女性に多いのが特徴ですが、
乳児期から濃くなっていくものや両側に出来るものもあります。
また、肩の周りにできる同じ様なアザは伊藤母斑と呼ばれます。

後天性真皮メラノサイトーシス（ADM)

別名、両側性太田母斑様色素斑ともいいます。
典型的例では20歳以降に両側の頬に小さい斑点状のシミとして出現します。
両側の額の生え際や両側の下まぶたにびまん性（地図状）に広がることもあります。
肝斑や雀卵斑と併発することがあり、診断が難しいことがあります。

蒙古斑のように自然に消えていく青あざもありますが、
太田母斑や、後天性真皮メラノーシスの場合には、自然に消えることはありません。
治療はレーザー治療が基本となります。
皮膚の深いところのメラニンに反応させるため、QスイッチYAGレーザ（1064nm)による治療が有効です。強い出力によるレーザー治療を照射するため、治療中は痛みを伴います。そのため、幼少時の治療には全身麻酔を要し、入院が必要なこともあります。あざ治療はQスイッチルビーレーザーでの治療では保険適応となりますが、当院のレーザーは自費診療となります。施術中はゴムではじかれたような痛みがあります。

1.予約

まずはLINE予約、WEB予約でカウンセリング予約をお取りください

2.初回診察

あざかどうかの診察を行います
肌画像カウンセリングシステムrebeau2を用いて肌の状態を確認します

3.説明

治療の手順、効果、注意点などについて、詳しく説明致します。
十分ご納得いただいたうえで治療を受けてください。治療は原則として予約制になります。

4.治療当日

治療時間は約5-10分程度です。
治療後は肌色のテープを貼って帰宅いただきます。基本的には数日貼ったままで大丈夫ですが、テープをご購入いただき、ご自宅で2週間程度の間、貼り替えていただきます。
テープの上からメイクしていただいて大丈夫ですが、メイク落としや洗顔の際は、テープが剥がれないように気をつけてください。

5.再診

レーザー治療後2週間を目安に再診し、レーザーの効果を確認させていただきます。追加照射など気になることについてはその際にお聞きください。その後は日焼け止めを使用するなど紫外線対策をしっかりと行ってください。

炎症後色素沈着