便秘
便秘
便秘は多くの方が経験する症状ですが、なかには大腸がんなどの病気が原因となっている場合もあります。
このような症状が続く場合は医療機関での相談をおすすめします。大阪市都島区のいまがわ外科クリニックでは、生活習慣の改善、食事指導、薬物治療、必要に応じて内視鏡検査を行い、便秘の原因に合わせた治療を行っています。便秘の原因として大腸の病気が隠れていないか確認することも重要です。当院では大腸カメラ(大腸内視鏡検査)も行っています。
便秘とは「本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。排便回数だけでは便秘とは判断できません。
排便回数が少なくても
場合は必ずしも便秘とはいえません。
一方で
といった症状がある場合は便秘の可能性があります。
食事を摂取すると、食べ物は 食道 → 胃 → 十二指腸 → 小腸 → 大腸 → 直腸(肛門)の順で流れていきます。食べたものが排便として体外へ出るまでには、一般的に1〜3日程度かかります。
胃液によって食べ物をドロドロにし、胃酸によって殺菌を行います。また食べ物を一時的にため、少しずつ腸へ送る役割があります。
消化液が分泌され、栄養の吸収が行われます。
水分を吸収し、便を固形にします。
便をためて排出します。
便秘は主に
によって起こります。
大腸で便の通過時間が長くなると、水分が吸収されすぎて便が硬くなります。便の状態はブリストル便形状スケールで評価され、タイプ1〜2は便秘に該当します。
食事を食べると胃結腸反射という反射が起こり、大腸の動きが活発になります。また空腹の時間が長い朝は、消化管の動きが低下しており食事による刺激を最も受けやすいい時間帯です。朝食を抜くとこの反射が起きにくく、便秘の原因になることがあります。
便秘改善には食物繊維が重要です。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020)」では成人の目標量は次のようになっています。
| 年齢 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 18~29歳 | 21g以上 | 18g以上 |
| 30~49歳 | 21g以上 | 18g以上 |
| 50~64歳 | 21g以上 | 18g以上 |
| 65~74歳 | 20g以上 | 17g以上 |
| 75歳以上 | 20g以上 | 17g以上 |
※妊婦・授乳婦も18g以上が目安です。
| 食品 | 食物繊維総量 | 水溶性 | 不溶性 |
|---|---|---|---|
| あずき(ゆで) | 12.1g | 0.8g | 11.3g |
| えんどう豆(ゆで) | 7.7g | 0.5g | 7.2g |
| 納豆 | 6.7g | 2.3g | 4.4g |
| ごぼう(ゆで) | 6.1g | 2.7g | 3.4g |
| アボカド | 5.6g | 1.7g | 3.9g |
※出典:日本食品標準成分表2020
不溶性食物繊維には
水溶性食物繊維には
という特徴があります。食物繊維は、不溶性2:水溶性1のバランスで摂取するのが理想です
プロバイオティクスは善玉菌のことで腸内細菌環境を整えます。以下の食物に含まれます
おへそを中心に「の」の字を書くように時計回りにお腹を優しくさすることで腸の動きを助けます。
体を動かすことで腸の動きが活発になります。
生活習慣の改善で十分な効果が得られない場合、薬による治療を行います。
センナ、コーラックなど
腸を刺激して排便を促しますが、長期連用は注意が必要です。
酸化マグネシウムなど
腸内の水分を増やして便を柔らかくします。
リナクロチド(リンゼス)、ルビプロストン(アミティーザ)
これらのお薬は腸内への水分分泌を増やして排便を改善します。
大建中湯
腸を温かくする作用があり、腸の動きをよくします
当院ではこれまで多くの便秘治療の経験を有しており、患者さんの腸の状態に応じて治療薬を適切に組み合わせて治療を行います
排便回数だけで便秘とは判断できません。一般的には3日以上排便がない場合や、便が硬い、残便感がある、お腹が張るなどの症状がある場合は便秘と考えられます。
便秘改善には食物繊維を多く含む食品をとることが重要です。野菜、豆類、海藻、きのこ、果物などをバランスよく取り入れるとよいでしょう。納豆、ごぼう、あずき、アボカドなどは食物繊維が豊富な食品です。
水分不足は便秘の原因の一つです。水分が不足すると便が硬くなり、排便しにくくなります。こまめな水分摂取を心がけることが大切です。
朝食を食べると胃結腸反射という反射が起こり、大腸の動きが活発になります。そのため朝食後は排便しやすい時間帯になります。朝食を抜くとこの反射が起きにくくなり、便秘の原因になることがあります。
急に便秘が悪化した、血便がある、腹痛が強い、体重減少がある、市販薬で改善しないなどの場合は医療機関を受診してください。大腸がんなどの病気が隠れている可能性があります。
便秘の原因として大腸がんや大腸ポリープなどの病気が疑われる場合、大腸カメラ検査を行うことがあります。血便がある場合や40歳以上で便秘が続く場合には検査をおすすめします。
刺激性下剤を長期間使用すると、効きにくくなったり、下剤がないと排便しにくくなったりすることがあります。便秘が続く場合は自己判断で使い続けず、医療機関で相談することをおすすめします。