脂質異常症|いまがわ外科クリニック|大阪市都島区の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

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脂質異常症

脂質異常症|いまがわ外科クリニック|大阪市都島区の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

脂質異常症について

脂質異常症とは血中のコレステロールや中性脂肪に異常値をきたした状態です

  • 中性脂肪 >150 mg/dL
  • LDLコレステロール >140 mg/dL
  • HDLコレステロール <40 mg/dL

 

脂質異常症の症状

脂質異常症の症状は自覚症状を認めないことが多く、脂質異常症による動脈硬化の進行を防ぐことが治療の目的となります。脂質異常症が長く罹患している患者さんでは、角膜輪、皮膚黄色腫、アキレス腱肥厚を認めることがあります。

※皮膚黄色腫:膝や眼瞼に生じる平べったくて柔らかい、やや黄色の腫瘍 脂質異常症の患者さん以外にもできることがあります

※アキレス腱肥厚:遺伝的に生じる家族性高コレステロール血症の診断基準に用います。また治療中の高コレステロール血症の患者さんの約8.5%に認めるとされています。超音波検査で簡単に調べることができます。

脂質異常症の検査

脂質異常症の検査は主に採血検査により行います。脂質異常症の検査だけではなく、他の生活習慣病(高血圧、糖尿病や高尿酸血症など)がないかも確認します。

採血は新規薬剤導入時は2~4週間後に行い、脂質の値や薬剤の副作用なども調べる必要があります

状態が安定してくれば3か月から半年に1度の採血を行います。

脂質異常症の治療

食事・運動療法が原則で、改善のないときは薬物療法を行います

脂質異常症の治療目標は主に、LDLコレステロールを下げることにあります
既に心筋梗塞や脳梗塞を引き起こした患者さんの再発回避(2次予防といいます)では、LDL100mg/dl以下の厳格な管理が必要です。
心筋梗塞や脳梗塞を起こしたことのない患者さんでは、1次予防といって他の心血管リスクに応じた治療を行います。LDLコレステロールを下げるには主にスタチンを用いますが、筋肉痛などの副作用でスタチンが使用できなかったり、スタチンで治療効果が乏しいときには小腸コレステロールトランスポータ阻害剤(エゼチミブ)を用いることがあります。脂質異常症で中性脂肪の異常については、500mg/dl以上の患者さんで膵炎予防のためにフィブラートを投与することがあります。なお、フィブラートとスタチンは併用しません。
家族性高コレステロール血症でスタチンが効かないなどの場合は、PCSK9阻害抗体薬を用います。
妊娠中はスタチンやフィブラートは禁忌のため、陰イオン交換樹脂(コレバインなど)を使用します