
外科
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いまがわ外科クリニックの外科では、巻き爪(陥入爪)や粉瘤・脂肪腫などの“できもの”治療。いぼ・ほくろの除去など美容診療まで、「かかりつけ外科医」として幅広い診療を行っています。外科専門医による安心・安全な治療をうけていただけます。
また、切り傷・やけど・打撲などの外傷処置、感染や炎症に対する治療にも対応しています。
なお、交通事故による外傷治療は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください
当院は巻き爪治療を積極的に行っております。巻き爪(陥入爪)は、深爪や靴の圧迫、爪白癬(爪の水虫)などが原因で起こります。爪が皮膚に食い込むことで炎症や強い痛みを引き起こし、悪化すると感染や膿を伴うこともあります。当院では、「なるべく爪を抜かずに治す」ことを基本方針としています。抜爪は一時的に症状を改善することがありますが、数年後に再発したり、爪の変形につながる場合も少なくありません。そのため、まずは保存的治療を優先します。具体的には、巻き爪マイスター(矯正具)による矯正や、爪の縁と皮膚の間にチューブを入れて圧迫をやわらげるガター法などを行い、できるだけ爪を抜かずに症状改善を目指します。サロンなど医療機関以外でも矯正が行われていますが、炎症や再発に適切に対応できるのは医療機関での治療です。医療機関で専門的な治療を受けることが、改善への最短ルートとなります。
当院では「できもの」(皮膚良性腫瘍)の日帰り手術を実施しています。
皮膚良性腫瘍としては粉瘤(アテローム)、脂肪種などが頻度として多くみられます。塗り薬で治ることは少ないので、治すには切除が必要です。良性腫瘍であれば日常生活するうえで気にならなければ切除せずに経過観察ですみますが、以下のような場合は受診が必要です。
病院受診の目安
腫瘍が急速に増大している場合は悪性腫瘍との鑑別が必要になります。また、痛みがあり腫れている場合は感染している可能性があり、切開排膿などの処置が必要です。
創傷とはいわゆる「けが」のことです。「けが」はセルフケアで治ることも多いですが、病院への受診が必要なこともあります。
セルフケアのポイント
洗浄がしっかりとできていれば消毒は不要です。病院でも10年ほど前までは消毒を行うことも一般的でしたが、現在ではあまり行っていないと思われます。消毒液により線維芽細胞など傷を治すための細胞も障害されるため、逆に治癒が遅くなる可能性があります。さらに消毒液を使うことで、余計に傷が痛くなります。また市販の軟膏の一部には殺菌成分が含まれていることもあり、使用時には注意が必要です。
キズパワーパッドに代表されるドレッシング剤は防水性や粘着力も強く便利ですが、屋外での擦り傷などで使用すると感染を助長させたり、創部からの滲出液が多い場合はこまめに交換しないと創部が白くふやけてしまいかえって治癒が遅れることがあります。家庭で簡単にできる処置は創部をシャワーで洗浄し、ワセリンを少量ガーゼに塗りあてることです。ガーゼが汚れるたびに交換は必要ですが、簡単ですが間違いの少ない処置になります。
創部を綺麗に早く、きれいに治す為には感染コントロールと創部を適度な湿度に保つことが重要です。迷われた場合は病院の受診をお勧めします
病院受診の目安
傷が深い場合や汚い場合は、色素沈着や感染、破傷風のリスクがありますので、洗浄処置や抗生剤内服、破傷風ワクチン投与が必要です。また、縫合処置が必要なこともあります。
熱傷とはいわゆる「やけど」のことです。軽いやけどであれば、自然治癒することもありますが、重症なやけどでは痛みを感じなくなりますので、痛くないからといって安心はできません。少しでも不安があれば受診することをお勧めします。広範囲のやけどでは入院加療が必要なこともありますので、提携医療機関にご紹介させていただきます。
病院受診の目安
いわゆる「おでき」といわれる毛穴の感染です。周囲にひろがると「よう」「せつ」と名前が変わります。膿がたまった状態になったものを「膿瘍」、膿みはたまっていないが手足などが赤く腫れて、熱を持った状態のことを「蜂窩織炎」とよび、抗生物質の内服や切開排膿が必要です。細菌の種類によっては急速に進行し命にかかわることもあり注意が必要です。
とげやガラス片などの異物がささり、チクチクした感じがとれないことがあると思います。異物がそのままだと、肉がもりあがってきたりすることもあります。
超音波検査やレントゲン装置で異物の有無を確認のうえ、異物除去を行っています。