適切な排便姿勢|いまがわ外科クリニック|大阪市都島区の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

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医療コラム

適切な排便姿勢|いまがわ外科クリニック|大阪市都島区の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

適切な排便姿勢

直腸肛門角について 静止時と排便時の違い

直腸と肛門の間は普段は折れ曲がって、角度がつくことで便がもれないようになっていますが(直腸肛門角といいます)、排便時には直腸と肛門がまっすぐになり便が排出されます。直腸肛門角をまっすぐにさせるには前かがみの姿勢が理想的で、和式便所での姿勢が理想的です。最近は和式便所が減ってしまいましたが、洋式便所でも足元に小さな台をおき、そこに両足をのせて排便することで、前かがみの姿勢を作ることも可能です。インターネット通販等で「トイレスムース」といった専用の商品が販売されておりますし、折り畳み式の足台を2個(両足分)を使用しても代替できます。

洋式トイレに足台を設置 理想の排便姿勢となったところ

おしりを冷やせよいのか、温めればよいのか?

痔になったときに冷やせよいのか、温めればよいのか悩まれることがあると思われます。専門書にも「温める」「冷却する」どちらも記載してあります。当院では「痛いときは冷やしましょう、予防のためには入浴などして温めましょう」と説明してます。痛みを伴う急性期は炎症物質が肛門に集まってきており、温めるとより痛みが増す可能性があると考えます。(血流改善効果よりも炎症増強が勝ってしまう)一方、症状が特にないときは、痔の原因となるうっ血を予防するために温めることで血流改善効果があると考えます。