痔には「いぼ痔（痔核）」「切れ痔（裂肛）」「痔ろう」の3種類があります。その中でも最も多く見られるのが「いぼ痔（痔核）」です。

以下のような症状がある方は、いぼ痔の可能性があります。

• 排便時に出血がある（便器が赤くなる、紙につく）
• 肛門に違和感がある、何かが出てきた感じ
• 肛門が腫れている、急に強い痛みが出た

軽症であれば薬での治療が可能ですが、進行すると注射や手術が必要になることもあります。

いぼ痔・切れ痔・痔ろうの原因・症状の違いについて知りたい方はこちらを参照ください

肛門の血管がうっ血して、いぼのように腫れた状態です。発生部位によって以下の2つに分けられます。

• 排便時の出血（鮮血）
• 排便時の脱出（痔が飛び出す）
• 肛門の周囲の腫れ・違和感
• 急激な強い痛み（血栓性外痔核）

• 便秘やいきみすぎ
• 慢性的な下痢
• 長時間の座位（デスクワーク・運転）
• 妊娠・出産
• 加齢による筋力低下
• 不規則な生活・アルコールの多飲

生活・排便習慣の改善が予防と再発防止に重要です。

肛門の診察ではベッドで横を向いていただき、「肛門鏡」という器具を使って、患部の状態を丁寧に観察します。検査は数分で終わり、痛みはほとんどありません。女性患者さまには女性スタッフが立ち会い、プライバシーにも最大限配慮しています。

① 保存療法（初期・軽症の場合）

• 軟膏・座薬（炎症や腫れを抑える）
• 内服薬（血流改善・消炎）
• 生活習慣の見直し（排便習慣の改善）

痔核の保存的治療では後述する薬物治療と並行して、痔核の原因となる生活習慣や排便習慣の是正、下痢や便秘に対する治療を行うことが大切です。排便習慣や生活習慣はすぐに改善する問題ではありませんが、「良いことを１つでも増やすこと、悪いことを１つでも減らすこと」というスタンスで、ゆっくり、じっくりと治療していくことをお勧めしております。

 

② 注射療法（ALTA療法）

• 内痔核に直接薬剤を注入し、出血や脱出を改善
• 切らずに治療できる
• 保険適用・日帰り対応・痛みが少ない

③ 手術療法（根治的治療）

• ALTA療法で不十分な場合や重度の痔核に適応
• 痔核を切除し根本的に改善
• 切除とALTA療法を併用することで低侵襲で安全な手術が可能

• 大腸肛門病学会認定施設
• 肛門科専門医による丁寧な診察と治療
• 保存療法・注射療法・日帰り手術まで対応
• 女性も安心の診療体制
• 都島駅徒歩５分／土曜診療あり／Web予約OK

Q：市販薬で治りますか？
A：初期であれば一時的に症状を抑えることは可能ですが、繰り返す場合や出血・脱出がある方は、医師の診察が必要です。

Q：手術は怖いです…
A：当院では「切らない注射治療」も行っています。どうしても手術が必要な場合も、日帰り・痛みを最小限に抑えた方法をご案内します。

Q：女性でも受診しやすいですか？
A：はい。女性スタッフが立ち会う検査体制を整えており、プライバシーにも最大限配慮しています。