RFナイフ(サージトロン)とは|いまがわ外科クリニック|大阪市都島区の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

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医療コラム

RFナイフ(サージトロン)とは|いまがわ外科クリニック|大阪市都島区の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

RFナイフ(サージトロン)とは

当院では高周波ラジオ波(RF)ナイフ(サージトロンDualEMC)を導入してます。

RFナイフと電気メスの違い

RFナイフも電気メスも、電気エネルギーを用いて、組織に含まれる水分に反応させて切開するという基本原理は同じです。しかし、使用する周波数が異なり、通常の電気メスは500KHzから1MHzの周波数を使用するのに対し、RFナイフは約4.0MHzという高周波領域を用います。高周波の電流を使用することで、ピンポイントで電流を集中させることができるため、病変周囲の正常組織へのダメージを与えることなく手術が可能です。一般的な電気メスで皮膚を切開すると、周辺の皮膚がやけどしてしまうため、通常は金属メスを使用しますが、RFナイフでは皮膚を切開することが可能です。一方、病院で行うような大手術(胃や腸、肝臓などの手術)では、切除部周辺の組織も凝固させてしっかりと止血しながら手術する必要があるため、サージトロンは使用されません。

RFナイフと炭酸ガスレーザーの違い

炭酸ガスは光エネルギーを用いた手術器具、サージトロンは電気エネルギーを用いた手術器具のため機械の原理がそもそも異なりますが、組織の水分に反応させるという点では共通です。しかし、レーザーが強力な光エネルギーで生体組織に作用するのに対して、サージトロンは細胞水分子のみに作用し、白く煮えるような凝固が可能です。たとえば、CO2レーザーは紙に照射しても焦げて穴があきますが、サージトロンでは紙に穴はあけられません。炭酸ガスにくらべてマイルドで周辺組織への影響が少ないのが特徴といえます。