エクオールについて|いまがわ外科クリニック|都島駅の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

〒534-0015大阪府大阪市都島区善源寺町2-2-30 セントプレイス大阪ウィズ・コム棟2F
TEL.06-6923-5555
ライン WEB予約
ヘッダー画像

医療コラム

エクオールについて|いまがわ外科クリニック|都島駅の内科・外科・整形外科・肛門科・形成外科・美容診療・消化器内科

エクオールについて

女性ホルモン(エストロゲン)が関与する可能性がある整形外科疾患として
以下のものがあります。

・骨粗鬆症
・ヘバーデン結節 指の変形性関節炎(指の第1関節が変形、動きがわるくなる)
・CM関節症 親指の付け根の痛み
・手根管症候群 手のしびれ
・腱鞘炎(ばね指・ドケルバン腱鞘炎)手指のしびれ

エストロゲンが低下する産後や更年期に手足のしびれ、関節痛、朝のこわばりが出現した才には、エストロゲンを補うことでこれらの症状が緩和される可能性があります

いわゆる更年期障害でほてり、のぼせ、発汗などがある場合は、保険適応でエストロゲン補充療法が可能ですが、エストロゲン補充療法では、エストロゲン過剰による乳癌や子宮体癌のリスクがあるため、黄体ホルモンを併せて処方するなど注意が必要になります。

エストロゲン様の作用のある物質にエクオールと呼ばれるものがあり、上記の疾患に効果がある可能性が指摘されています。実際に当院でも、手足のしびれ、朝のこわばりを訴える患者さんにエクオール内服をおすすめしたところ、症状が改善したかたもおられます。

エクオールは大豆イソフラボンを食べると腸内細菌により分解されて産生しますが、エクオールを腸内でつくることができるのは日本人の50%程度とされます。エクオールを産生できるかどうかは「エクオール検査」で調べることができます。エクオール産生能のあるかたは、大豆製品を摂取することで女性ホルモンの低下をカバーできますが、エクオールが産生できないかたはサプリメントとしてエクオールを内服することが必要になります

エクオールはエストロゲンと違い、乳癌や子宮体癌などの報告もなく、比較的安全に内服することが可能です。保険適応された薬ではなく、サプリメントとして販売されています。

手足のしびれはリウマチなどの全身疾患の可能性があるため、医師の診察をうけてからエクオールの内服することをおすすめします。また、すべての疾患がエクオールで治るわけではなく、経過観察しながら内服していくことが必要です。