整形外科
整形外科
整形外科では打撲や捻挫、骨折などの外傷をはじめとして、肩こり、寝違え、ぎっくり腰といった筋肉の痛み、肩、腰、膝の痛みなどの診療を行っています。また、大腿骨骨折や脊椎圧迫骨折などの原因となる骨粗鬆症の治療も積極的に行っております。水曜午前には手外科専門外来を開設し、手の外傷、変形、しびれに対する専門的な診断・治療も行っています。
手外科専門外来についてはこちら(準備中)
「打撲」はけがをしてぶつけたときに起こる、皮下組織や筋肉などが損傷のことをいいます。すり傷や切り傷を伴うこともあります。「捻挫」は、関節の損傷のことで、不自然な方向に外力が加わることで生じます。程度の軽いものは、病院を受診しなくても自然に治りますが、痛みがひかない、腫れがひどい場合などは病院の受診をおすすめします
関節は骨と骨をつなぐ役割を担っています。外傷や重労働、加齢により関節の間にある軟骨がすり減り、連結する骨同士が擦れることで炎症を引き起こします。程度がひどくなると、骨に棘のようなもの(骨棘)ができ関節が変形します。変形性関節症は根本的な治療はなく、関節の炎症をおさえるステロイドや、関節の滑りをよくするヒアルロン酸を関節内注射し痛みを抑えたうえで、悪化を防ぐためのストレッチや運動などで筋力維持を図ります
外傷などの原因なく、関節周囲に痛みと運動障害が生じます。40代から50代に好発するので40肩.50肩と呼ばれます。夜中にもズキズキ痛むこともあります。痛みまま我慢して放置すると、関節が癒着して動かなくなることもあります。多くは自然になおってきますので、肩が固まらないように痛みが強い時期に、関節内注射や内服で痛みを取り除き、リハビリを行うことが必要です
腰痛の原因にはさまざまなものがありますが、筋肉が原因となる腰痛のことを筋筋膜性疼痛とよびます
CTやレントゲンで原因がわからない腰痛のことを非特異的腰痛と呼びますが、ぎっくり腰はこのうちの相当数が含まれているものと思われます
ぎっくり腰は筋肉の過剰収縮が原因で起こりますので、原因となっている筋に注射を行うトリガーポイントが有効です。
痛みには上記のように2つの痛みがあります。当院では内科疾患も診療しておりますので、まず、この2つのどちらかであるかを適切に判断します。整形外科疾患にターゲットが絞られたら「骨」か「筋肉」ということになります。「骨」の痛み(ここでは骨と骨をつなぐ関節や靭帯を含みます)としては、骨折、変形性関節症、関節炎、靭帯の損傷(捻挫など)が該当します。これらの疾患はXpやMRIで診断できるものが多く含まれ、診断は比較的容易です。一方「筋肉」による痛みは、肩こり、寝違え、ぎっくり腰などが該当し、医学的には「筋筋膜性疼痛症候群」と呼ばれるものが多く含まれます。
これらは、XpやMRIなどの画像診断でははっきりしないものが多く、原因不明の痛みとして扱われていることも少なくありません。筋肉の痛いは、筋肉が部分的に過剰収縮した状態が続くことで発生します。過剰収縮した部分は「しこり」として触れることができ、このしこりを押すと痛みが増強します。
トリガーポイント注射とは「筋肉」の過剰収縮を注射で直接緩和させる治療法です
鍼灸治療では、東洋医学的に基づき ツボ(経穴)へ治療を行います トリガーポイントとツボは約7割に一致するとされており トリガーポイント注射は、東洋医学に西洋医学的な薬物療法を組み合わせた治療法と言えます。
患者さんのトリガーポイントがどこであるかを丁寧に診察した後、 超音波検査を用いて、トリガーポイントに正確に注射を行っています。 トリガーポイント注射を受けられた患者さんからは、注射直後から痛みがなくなったとおっしゃられる方も多く、好評を得ております。
ストレッチやマッサージ
筋肉が過剰収縮する要因としては、心理的要因(ストレスや緊張)、無理な姿勢などがあります。
筋肉の痛みをほぐすには、ストレッチやマッサージは 筋肉をのばすとともに、リラックス効果があり有効です。
しかし、痛みが強い場合や慢性化している場合は効果に乏しいことも多く、どちらかというと疼痛の予防という役目があります
温泉や温熱療法
暖めることで、筋肉周囲の血流をよくすることで筋肉の過剰収縮をやわらげます。
リラックス効果も期待できるでしょう。
ストレッチやマッサージと同様に、筋肉に直接注射を行うトリガーポイント注射に比べると効果は限定的といえます